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同志社大学人文科学研究所
第22期15研究(2025-27)
(代表:王柳蘭)
2025年8月30日 10:00〜12:00 [岐阜大学+オンライン開催]
第3回 研究会
相原征代先生(北陸大学国際コミュニケーション学部・准教授)
「外国人技能実習生が経験した能登半島地震ーインタビューから見える被災の実情」
2024年能登半島地震を契機に、外国人被災者の実態と支援の課題を多角的に調査した。中国人留学生への聞き取りでは、母語による情報収集やSNSによる家族との連絡が有効に機能し、比較的冷静な対応が見られた。一方、インドネシア人・ベトナム人技能実習生は地震知識が乏しく、地域との交流や支援制度の利用に困難を抱えていた。NPOや個人支援者による支援は重要だが、制度的な限界も明らかとなった。避難所での居心地の悪さや情報の届きにくさは、外国人が「地域の一員」と認識されていないことに起因する。イタリアでの災害支援事例も踏まえ、今後の防災には「共助」の担い手である地域住民の意識醸成が不可欠である。外国人労働者の存在を前提とした日常的なネットワーク構築が、災害時の支援の質を左右するのであり、能登半島地震後の復興において重要な課題となるであろう。
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