top of page

2022年12月16日  (対面・オンライン併用)同志社大学 SK214 ]

第2回 同志社人文研研究会 ボーダー×ウェルビーイング

プログラム

発表

   山内富美(同志社大学嘱託講師)

 「地域再生事業における多様な主体によるガバナンスー奈良都市再生事業を事例としてー」

 (発表50分・議論30分)

    

発表 山内富美 

近年、新自由主義の市場原理がもたらした負の影響を教訓にして、改めて、人々にとっての地域社会のあり方を問い直されている。本報告では、奈良市の北東に位置する「鴻ノ池運動公園および旧奈良監獄」における都市再生事業を事例として、上記について議論となる諸点を提供した。

特記すべきことは、アーティストやクリエイターという新しいプレイヤーの役割である。彼らの視点は、地域の価値を根本から捉え直す。また、人々が事業活動を通じて、他者と出会い、多様な価値を体験することによって、自身の内在化した境界性を緩やかに変容させていくよう設計されている。このように、住民の事業への理解と主体化には、アーティスト的視点が不可欠であり、しいては、多元的な価値が織りなす包摂・共生の地域社会を形成に大きく貢献すると結論づけた。

bottom of page